令和2年度 東京藝術大学 卒業・修了作品展
ウトゥラノリムセアン / カムイ レンカイネ
2021.1.29-2.2
「ウトゥラノ リムセアン」
映像作品 4'44"
「カムイ レンカイネ」
ドキュメンタリー映像 43'10"
・会場
東京藝術大学上野校地 総合工房棟2Fアトリエ「ウトゥラノ リムセアン / カムイ レンカイネ」
東京都美術館 講堂「カムイ レンカイネ」
・概要
2020年6,9,11月に、北海道の阿寒湖に滞在しました。
アイヌ文化を伝承する舞台にダンサーとして出演し、アイヌコタンの人々と関わるうちに、その文化に強い関心を抱くようになりました。
本作は、アイヌの基本的な信仰、「すべてのものにカムイ(神々/魂)が宿る」というアニミズム的思想に着想を得たものです。アイヌの人々は、自然界や動植物、道具類など、人間の力の及ばない事象には、カムイが宿ると考えています。
さまざまな道具類にカムイが宿るように、映像カメラにもカムイが宿るとするならば、空間を移動するカメラとダンサーのムーブメントの間には、「撮る/撮られる」以上の双方向的なダンスとも呼びうる関係性が生まれているのではないかと措定しました。
「ウトゥラノ リムセアン」では、ダンサーと映像カメラ間に生まれるダンスを映像化し、身体と物質、動植物、自然界の関係性を絶えずリバースさせることによって、いずれかの優位性に依存することなのない関係の可能性を示唆しています。
「カムイレンカイネ」では「ダンス」と「撮影」を媒体に、関係性が構築される様子をドキュメンテーションしています。コンテンポラリーダンサー酒井直之と、阿寒湖アイヌコタンの踊り子、毛房千夏氏がダンスを軸に、民族、自然界の共生の可能性を踊ります。
<上映>
2021.12.17 「カムイ レンカイネ 」 東京ドキュメンタリー映画祭 短編9 - アイヌとしてのアイデンティティ - @新宿K'sシネマ
2022.3.11 「カムイ レンカイネ 」 東京ドキュメンタリー映画祭in大阪 @シアターセブン
カムイ レンカイネ
ウトゥラノ リムセアン
カムイ レンカイネ作品写真