Dance Well
Dance Well Japan News
2024年12月8日(日) 14:00-15:30
上野アーティストプロジェクト2024
ノスタルジア─記憶のなかの景色
講師 酒井直之 アシスタント 長澤あゆみ 市川まや
会場 東京都美術館 ギャラリー 定員20名
申し込みはこちら
2025年1月25日、26日
講師
酒井直之(25日)
長澤あゆみ(26日)
会場 東急プラザ銀座6F 定員20名
Dance Well(ダンス・ウェル)とは?
イタリアで始まった「Dance Well(ダンス・ウェル)」は、パーキンソン病と共に生きる方を主な対象に、年齢やダンス経験にかかわらずどなたでも参加できる、芸術的な空間で行われるダンスクラスです。すべての人に無料で開かれ、現在は、イタリアを始めとしてチェコやドイツなどの欧州、日本でも活動が行われています。
Dance Well(ダンス・ウェル)の主な特徴とルール
・治療ではなく、芸術実践として行われます。
・パーキンソン病と共に生きる人々を対象としてクラスは構成されます。
・ダンサーの創造力を刺激する芸術的環境で開催します。
・年齢や経験に関わらず、全ての人に開かれ、混合的なグループで行われます。
・全ての参加者を患者や参加者ではなく「ダンサー」として扱い、グループをダンスカンパニーとして認識します。
・固定的なメソッドではなく、表現を行うプラットフォームとして開かれています。
・単発のプロジェクトではなく、プロセスとして継続されます。
・クラスは、ダンスと音楽の絶え間ない「今、ここ」として一瞬一瞬がパフォーマンスとして表現されます。
・講師は、明確な言葉遣いでイメージを使用します。
・表現方法の正解、不正解は問いません。
・アシスタントとして複数の講師が参加します。
photo:Dance Base Yokohama
これまでの日本でのダンス・ウェル活動
-
金沢
2018年11月なかむらくるみダンス・ウェル講師、国内初認定
2019年より金沢市内でダンス・ウェルクラス定期開催
-
東京都美術館(展覧会イベント)
2019年「伊庭靖子展 まなざしのあわい」
2020年「イタリアから日本へ”ダンス・ウェル”その楽しみとひろがり」
2020年「没後70年 吉田博」(オンライン)
2021年「Walls and Bridges 世界にふれる 世界を生きる」
2022年「美をつむぐ源氏物語-めぐり逢ひける えには深しな―」展
-
京都みずのき美術館(展覧会イベント)
2020年「HOME PARTY 06 –蝶や花や–(ちやほや)」
・渋谷公園通りギャラリー(展覧会イベント)
2024年「抽象のラビリンス ―夢みる色と形―」
-
Dance Base Yokohama
2024年「文化庁海外研修報告会 - イタリアのダンス・ウェルとそのまちづくり」
イタリア、バッサーノ・デル・グラッパでの酒井直之による「ダンス・ウェル」クラス
ダンス・ウェルのはじまり
2013年11月、「ダンス・ウェル」は、イタリアのバッサーノ・デル・グラッパの市の主導によって始まりました。
2011~2013年、イタリアのCSC(バッサーノの現代舞台芸術センター)、Dance House Lemesos(キプロス)、Nederlandse Dansdagen(オランダ)による、年齢や世代を超えた対話を目的としたヨーロッパ文化プロジェクト「Act your Age」が母体となりました。
2013年5月、CSC(イタリア)は「ダンス&ヘルス with パーキンソン ロッテルダム」のマーク・ヴレミックス(オランダ)とアンドリュー・グリーンウッド(イギリス)を招き、1週間にわたり、パーキンソン病患者、その家族、ダンサー、医師、理学療法士を対象としたダンスクラスを実施しました。
このクラスは、マーク・モリス・ダンス・グループがアメリカで開発したプログラムをベースにしており、非常に評価されました。実際に参加されたパーキンソン病と共に生きる人々がこの活動の継続を求め、市長に手紙を送るなどの反響がありました。
CSCはその声を受け、イタリアからダンサーをオランダに派遣し、パーキンソン病とダンスの特別トレーニングを受講しました。
そして、2013年11月から、バッサーノ・デル・グラッパでパーキンソン病患者を対象としつつも、誰でも参加可能な「ダンス・ウェル」の無料ダンスクラスを開始しました。クラスは徐々に規模を拡大し、振付家やプロのダンサーとのコラボレーションも進み、パフォーマンスやイベントも行われるようになりました。2015年、バッサーノのグループは独自の方法論を確立し、「Dance Well」として独立。現在では、イタリアをはじめ、ヨーロッパやアジアの複数の地域でクラスが開催されています。
イタリア、バッサーノ・デル・グラッパでの酒井直之による「ダンス・ウェル」クラス
世界のダンス・ウェル・ネットワーク
- CSC(現代舞台芸術センター)市立美術館、パロリーニ庭園、ブォナ・ベントゥーラ教会 (イタリア・バッサーノ・デル・グラッパ)
- スキオ市民劇場(イタリア・ヴィチェンツァ)
- ナーシングホーム「ヴィッラ・マルゲリータ」、アルクニャーノ (ヴィチェンツァ/イタリア)
- ストロッツィ美術館(フィレンツェ/イタリア)
- ダンスハウス「ラヴァンデリア・ア・ヴァポーレ」(イタリア/トリノ)
- ParkinZone協会(ローマ/イタリア - レッスンはローマのパラッツォ・スパーダ・ギャラリーで行われる)
- ダンス協会ARTE3、ヴェローナ(イタリア/ヴェローナのフレスコ画美術館「G.B.カヴァルカゼッレ」にて開催)
- Orlando Festival(ベルガモ、アカデミア・カララ美術館)
- トリエンナーレ、ミラノ
- AMATマルケ、レカナーティのヴィラ・コロレド・メルスにて
- カステルフランコ・ヴェネトのパルコ・ボラスコ荘
- ウンブリア・スタビーレ劇場(テルニ)
- リトアニア・ダンス・インフォメーション・センター
- タネク・プラハ(チェコ共和国)
- K3 I タンツプラン・ハンブルク(ハンブルク)
- Le Gymnase CDCN Roubaix ルーベ(フランス)
- La Briqueterie CDCN Vitry sur Seine ヴィトリー・シュル・セーヌ(フランス)